内容説明
昨今、死にまつわる問題、とりわけ葬儀についての関心が高く、経済誌などでも特集記事が組まれるほどである。そのようななか、本書では、現代における死生観を問い直し、多様化する葬送儀礼のあり方をめぐって学際的に検討する。
目次
現代における死生観と葬送儀礼の多様性
第1部 死生観の研究(古代人の死生観―エジプト、メソポタミア、ギリシャ・ローマ、パレスティナを手がかりとして;「天地の間」という自然観―遺体から遺伝子まで;中世日本の死生観;死の現象学―死の知に関するシェーラーの考察;死生観の構造)
第2部 葬送儀礼の研究(葬送倫理の提言;死者儀礼の重要性―葬儀後の儀礼を中心に;死生文化としての臨終儀礼;葬送のイメージ論―いやしと宗教性;観光資源化する葬送儀礼;都市部における葬儀の今後とは)
著者等紹介
近藤剛[コンドウゴウ]
1974年生まれ。2004年京都大学大学院文学研究科博士後期課程学修認定退学。2007年京都大学博士(文学)学位取得。現在、神戸国際大学経済学部准教授。専攻は宗教哲学、組織神学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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