出版社内容情報
本書は、オーストラリアの歴史家・ブレイニーがコンパクトにまとめた世界史。アフリカを出発した人類が各地に散らばり、いかに暮らし、働き、技術を磨いたのか。ヨーロッパを相対化しつつ、著者ならではのユニークな視角で、世界の大きな流れをいきいきと描き出す。随所にちりばめられる軽妙な比喩とユーモアも味わい深いダイナミックな通史。(原書:Geoffrey Blainey
内容説明
本書は、オーストラリアの歴史家・ブレイニーがコンパクトにまとめた世界史。アフリカを出発した人類が各地に散らばり、いかに暮らし、働き、技術を磨いたのか。ヨーロッパを相対化しつつ、著者ならではのユニークな視角で、世界の大きな流れをいきいきと描き出す。随所にちりばめられる軽妙な比喩とユーモアも味わい深いダイナミックな通史。
目次
第1部 二〇〇万年前から一〇〇〇年まで(アフリカから;海面の上昇;最初の緑の革命 ほか)
第2部 一〇〇〇年から一八〇〇年まで(モンゴル人と中国人の拡張;気候と病気の危機;新たな伝達者たち―新しい発見と発明 ほか)
第3部 一八〇〇年から今日まで(一組のトランプの崩壊;サハラの彼方;蒸気機関と都市化 ほか)
著者等紹介
南塚信吾[ミナミズカシンゴ]
1970年東京大学大学院社会学研究科博士課程単位取得退学。現在、NPO歴史文化交流フォーラム付属世界史研究所所長。千葉大学・法政大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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とよぽん
22
200万年前から1000年を第Ⅰ部、1000年から1800年までを第Ⅱ部とし、1800年から現在までを第Ⅲ部と分けて、人類の歴史をコンパクトにまとめて俯瞰した大作だ。アフリカの熱帯地域から出発した人類の長い歴史が、非常に面白く語られている。特に、第Ⅱ部の内容がダイナミックで革新的で、魅了された。著者はオーストラリアの学者であるからか、ヨーロッパ中心の世界史を相対化する視座による公正かつ公平さが文章にも感じられる。人類の長い旅を一緒にたどっているような読書だった。2018/03/03
犬養三千代
10
もっと若いとき、中学生の時にこのような本と出会いたかった。 一つ一つの章が短く過不足なく纏められている。 太平天国の乱の死者数が2000万人とは驚きだった。 カトリック イエズス会の宣教師が世界を駆け巡り プロテスタントの宣教師が世界に出なかった訳も面白い。妻帯の有無らしい。 南米原住民の血液型が同じ。病人への輸血されていたとは。 狩猟採集民を駆逐したのは病原菌は知っていたが この本ではないが鉄砲伝来より早く梅毒が青森県にを少し思い出した。 2018/08/01
スプリント
5
一般的な世界史と構成が変わっていて新鮮でした。2017/11/11
サルジョー
5
通史は物語として面白い。訳がもっとこなれてたら、気持ち良く読めるのに。2017/10/22
エドバーグ
4
地球温暖化は1万年前にも発生して、海面が上昇していたとは。ホモサピエンスは陸続きだったので、アフリカからアメリカまで移動したこと、当然コンパス無しでポリネシアの島を渡ったとは! ちょっと訳がこなれていないが、内容自体が結構面白し。2019/10/24