出版社内容情報
本書は長年在宅介護に携わってきた団体が、センター・パーソンド・ケア方式で取り組んできた事例を紹介する。
目次
第1章 尊厳の保持について考える(自分でできる―人に頼ることを潔しとはしない思いとは;本人の意向―「自分でする」という本人の意向と生活上の問題解決どちらを大切にするか;服薬管理―できていないことを認めたくない本人の自尊心を傷つけないために;口から食べたい―嚥下障害でドクターストップがかかっている利用者の食べたいという気持ちに寄り添う;拒否への対応―なぜゴミを捨てるのか、少しずつその理由を理解していく)
第2章 周辺症状について考える(徘徊―外出のたびに戻れなくなる本人の安全を確保するために;買物依存―食材を買いこみたい本人の気持ちに共感する;被害妄想―訴えを苦痛や不安のサインととらえて状況を改善していく)
第3章 自立生活支援について考える(過去の経験に寄り添う―本人の良い時代の語りを傾聴し、一緒にできることを考える;助けはいらない―援助が必要な状況下で相次ぐ訪問キャンセルにどう対応するか;自尊心を守る―本人の行動ではなく感情に寄り添いながらの援助)
第4章 家族との関係・理解について考える(母娘の衝突―暴力を受けたと双方が訴える状況に悩む;子の認識と現状とのギャップ―直面する問題をどう解決していくか)
資料編