文化政策の経済学

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  • サイズ A5判/ページ数 303p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784623070695
  • NDC分類 709
  • Cコード C3033

出版社内容情報

文化産業や国の文化政策には、経済的な成功が求められるようになってきている状況が、文化政策をどのように変えていくのか?

内容説明

本書は、ベストセラーとなった『文化経済学入門』の続編として書かれたものである。「文化遺産の保存と活用」や「芸術支援」といった古典的な文化政策を超えて、文化産業や著作権、国際貿易等の幅広い分野を対象として解説する。グローバル化と情報化という大きな社会変化によって文化政策はどう変容しているのか?その現況を平易な言葉で解説したテキストの待望の翻訳である。

目次

序論
文化政策の領域
政策過程
芸術政策
文化産業
文化遺産
都市再生、地域発展と文化
観光
国際経済における文化
文化多様性
芸術教育
経済発展と文化
知的財産
文化統計
結論

著者等紹介

スロスビー,デイヴィッド[スロスビー,デイヴィッド] [Throsby,David]
1939年生まれ。シドニー大学にて学士号・修士号(いずれも農学)を取得したのち、イギリスに渡りLSE(ロンドン・スクール・オブ・エコノミックス)でPh.D(経済学)を取得。現在、マコーリー大学(オーストラリア)経済学部教授。その優れた業績に対してディスティンギッシュド・プロフェッサー(抜群教授)の地位を認められており、またオーストラリア社会科学アカデミーのフェロー(特別会員)でもある。1996年から1998年にかけて国際文化経済学会会長を務めたほか、ユネスコ、世界銀行、OECDなどの国際機関でも幅広く活躍している

後藤和子[ゴトウカズコ]
摂南大学経済学部教授

阪本崇[サカモトタカシ]
京都橘大学現代ビジネス学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

壱萬参仟縁

30
2010年初出。本書の目的は、経済学の広範な視点から文化政策の形成過程を分析することで、従来の文化政策研究で欠落した分野を満たすこと(ⅳ頁)。創造経済というレトリックは魅力的。創造性は、芸術制作でも、受容でも、経験の核心に迫る魅力を発揮する(6頁)。文化の経済的価値を十分に評価すべく、文化的な財やサービスの市場の中で明らかになる使用価値と、取って代わる分析手続きにより明らかにされる不使用価値の両方を計算しないといけない(21頁)。2016/03/31

フミ

2
 実はずっと前に読了していた本。  スロスビーは経済学者でありながら、文化的財には経済的価値だけでは測ることのできない「文化的価値」があることを認めている。本書でも、この立場は明確に示されている。  ただし、肝心の文化的価値については、それぞれが明確に分類できるわけではないとしているので、腑に落ちないところも多い。また、文化経済学では元来、ボウモル・ボウエンらによる芸術の「外部性」の議論もあり、それぞれ似て非なるもののようだ。  個人的には、彼の著作では2001年のものの方が分かりやすかったように思う。2015/10/08

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