内容説明
本書は、社会福祉制度の中核的機能を担ってきた施設養護に着目し、ソーシャルワーカーアイデンティティの構築とソーシャルワーク原則を組み入れた施設養護としての実践指針の取りまとめを企図して執筆されたものである。施設養護としての実践環境を整え、現状を乗り越えるために求められるものは何か。「越境」概念を含み込んだソーシャルワークに支えられた思考の枠組みを手がかりに、この問いへの答えを試みた一冊。
目次
ソーシャルワーク実践としての施設養護を展望する
施設養護論から児童養護施設のソーシャルワーク論へ―その前提的枠組み
施設養護とは―養護の語源から考える
施設養護の成立過程―先覚者の知恵と実践から学ぶ
児童養護施設実践の共通基盤を生成する「思考の回路」
ソーシャルワークとクリティカルな眼差し
児童養護施設実践としてのソーシャルワーク―状況論的アプローチ試論
児童養護施設実践の基本原則―実践指針と支援的態度
「グループワークは死んだ」のか―児童養護施設実践とグループワークへの新たな期待
児童養護施設実践に求められる施設運営論〔ほか〕
著者等紹介
北川清一[キタガワセイイチ]
1952年北海道小樽市生まれ。1978年東北福祉大学大学院社会福祉学研究科修士課程修了。現在、明治学院大学社会学部社会福祉学科教授。救世軍世光寮(児童養護施設)統括施設長。ソーシャルワーク研究所所長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。