内容説明
日本とアメリカにおける政教分離はいかなるものか。そして国家と教会(宗教団体)の関係、政治と宗教の関係、歴史の中の起源と現代的課題とは。本書では、とりわけ信教の自由・良心の自由に関して、政治理論、政治文化論、アメリカ文化史・宗教史、日米関係論、日本政治思想史研究といった多角的アプローチから、日本とアメリカの政教分離の実態を解明する。
目次
政教分離と信教の自由をめぐって
第1部 宗教と政治のあいだ(アメリカ植民地時代の宗教と政治―マサチューセッツとコネチカット;初期アメリカにおける政教分離―マサチューセッツを中心に;神話と現実―合衆国における政教分離;近代日本における政教分離―国家神道体制と信教の自由)
第2部 政教分離の展開(アメリカのクリスマス―政教分離の問題;アメリカの移民政策と“WASP”―見えざる「国体」をめぐって;天皇制国家と信教の自由―立憲政治の展開を通して)
第3部 宗教と政治の現在(「宗教と政治」の現在―政治理論の視点から;カナダに独自な政教分離の試み―憲法と教育制度;戦後日本の政教分離と靖国問題)
著者等紹介
和田守[ワダマモル]
1940年兵庫県生まれ。1973年東京教育大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。山形大学講師・助教授、静岡大学教授、大東文化大学教授・学長などを経て、大東文化大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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