内容説明
広大な大陸と海洋、中国・インド・ロシアなど巨大な国家群、そして膨大な人口を擁するユーラシアは、どんな文化を育んできたか。ヨーロッパ文明との出会い、ユーラシア諸国間の交流はいかに生じ、どのような相互認識が形成され、伝統文化はグローバリズムの流れにどう対応してきたか。近現代史の重要なモメントに焦点を当て、思想、宗教、メディア、文学、芸術を多角的に論じる、ユーラシア批較研究の新しい試み。
目次
ロシア・中国・インド―比較の意味とその背景
第1部 アジアにおける文化表象の諸相(キリスト教音楽の受容と土着化―ロシア、中国、インドの比較;ステレオタイプの後に来るものとは―インド映画におけるアジア・イメージ;地域大国の世界遺産―宗教と文化をめぐるポリティクス・記憶・表象)
第2部 中国とロシア―相互認識と文化表象(非対称な隣国―近代中国の自己像におけるロシア・ファクター;よい熊さん、わるい熊さん―中華人民共和国の図画像資料に見えるロシア・ソ連イメージ;幻想と鏡像―現代ロシア文学における中国のイメージ)
第3部 インドとロシア―境界を越える思想(周縁からの統合イデオロギー―マダム・ブラヴァツキーと南アジア・ナショナリズム;マイトレーヤとレーニンのアジア―無国籍者レーリヒの世界図;帝国の暴力と身体―トルストイとガンディーのアジア ほか)
著者等紹介
望月哲男[モチズキテツオ]
1951年静岡県生まれ。1982年東京大学大学院人文科学研究科博士課程退学。現在、北海道大学スラブ研究センター教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
1 ~ 1件/全1件