内容説明
「個人中心結婚」の時代、婚活支援を社会全体で取り組むために、縁結びサポーターとしての質向上とデート文化育成の重要性を説く。
目次
第1章 婚活という略語
第2章 結婚相談所の開設
第3章 マル適マークという認証制度の登場
第4章 仲人・結婚相談型サービスという選択
第5章 婚活コンシェルジュという体験
第6章 ある地方自治体による実績
第7章 悩んだ末につかんだ成婚事例
第8章 中途解約の事例―そのさまざまな理由
著者等紹介
野々山久也[ノノヤマヒサヤ]
1967年大阪市立大学大学院生活科学研究科修士課程修了。1980年米国イリノイ大学大学院人類学・社会学研究科留学(客員研究員)。2005年英国キール大学大学院人間科学研究科留学(客員研究員)。2013年男女共同参画社会づくり功労者内閣総理大臣表彰(受賞)。専門、家族社会学、現在、甲南大学名誉教授。博士(社会学)。専門社会調査士。兵庫県長期ビジョン審議会参与。兵庫県男女共同参画審議会審議委員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
1 ~ 1件/全1件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
katoyann
20
家族社会学の研究者として大学教授を務めた著者が研究知見を活かし、結婚相談所を開設するという異色の研究エッセイ。成婚率を高めるには婚前ダイアッドの良好な形成が必要であり、その過程でコミュニケーションスキル以外にも人生設計の見直しも求められるため、専門知識を有した婚活コンシェルジュが必要だと説く。家族社会学の基礎知識を図らずとも復習できるので勉強にもなる。一般的にインターネットの婚活アプリでも公的な結婚相談所でも成婚率は3割届くかどうかだというのは驚きだった。きめの細かい助言が面白かった。2024/02/20
Taka
16
婚活と書いてある本を闇雲に借りてきたら、婚活サービスを提供する側の本だったでござる。著者は元大学教授。人間観察&老後の片手間で婚活サービスを始めたのだろうかと邪推。ある40代男女の婚活が進んでいくお話が実例として紹介してあるが、お前の挨拶文いらんとくどい。婚活提供側の話もyoutubeでこの頃見ている。自分は何を捨てれば何を重視すれば子どもが得られてその成長を喜びにら変えられるのだろう。時間が本当にない。やり始めると色々考えてしまう。もっと早く始めれば良かったは禁句2023/09/06
オクタゴン
0
著者は甲南大学文学部教授を退職した後、全国仲人連合会で支部を開設し仲人となったそうだ。家族社会学の研究者らしく、内容は比較的固め。出版社もミネルヴァ書房だしね。全国仲人連合会がしっかりしたシステムでやってることはわかった。2014/03/23
お抹茶
0
家族社会学の元大学教授が全国仲人連合会のコンシェルジュとなり,参与観察として業界の状況を記す。その経緯からして興味をそそられる。ハウツー本ではなく,婚活コンシェルジュという仕事や業界のことがわかるおもしろい視点の本。2020/02/16
クソザコ社会人
0
社会学の大学教員である著者が学術的な結婚に関わる米国での研究や婚活サービスの類型、認証制度を概説するほか、自身で結婚相談所の立ち上げや兵庫県の婚活支援事業に携わった経験などの解説もある。見出しや話の整理はいまいちだと思うが、婚活支援事業はコンシェルジュと呼べるほど手厚い支援があるべき姿だとする著者の考え方を知るにはいい本2022/03/19