内容説明
明治期から21世紀初頭まで日本社会福祉のあゆみを解説。恤救規則、救護法をはじめ100点の貴重な資料を抜粋収録!
目次
序章 社会福祉の歴史を学ぶ
第1章 近代国家形成期の慈恵慈善事業
第2章 産業革命期の慈善事業
第3章 日露戦後期の感化救済事業
第4章 第一次世界大戦後の社会と社会事業の成立
第5章 昭和恐慌期の社会事業
第6章 日中戦争・太平洋戦争と戦時厚生事業
第7章 戦後社会福祉の発展
第8章 グローバル時代の社会福祉
著者等紹介
菊池正治[キクチマサハル]
現在、久留米大学文学部教授。1974年、龍谷大学大学院修士課程修了
清水教惠[シミズキョウエ]
現在、龍谷大学社会学部教授。1973年、龍谷大学大学院修士課程修了
田中和男[タナカカズオ]
現在、関西学院大学・龍谷大学非常勤講師。1979年、同志社大学大学院博士課程3年修了中退
永岡正己[ナガオカマサミ]
現在、日本福祉大学社会福祉学部教授。1976年、大阪市立大学大学院修士課程修了
室田保夫[ムロタヤスオ]
現在、関西学院大学人間福祉学部教授。社会福祉学博士。1976年、同志社大学大学院修士課程修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ゆう。
11
明治期から21世紀初頭までの日本社会福祉の歩みを、政治や社会の動きと関連付けて解説された、社会福祉の歴史を学ぶうえでとても重要な本だと思いました。社会福祉の歴史は、ただ政府・官僚が上から指導的に行ったのではなく、民衆の生活や社会運動とのせめぎ合いの中で発展してきたのだと思いました。特に戦前期、日本の社会事業が戦争協力との関係でどうあったのかを、多面的に分析している永岡正己論文は学ぶべきところが多かったです。また、資料が豊富で、年表もついています。社会福祉を学ぶ上では欠かせない本だと思いました。2014/07/26