内容説明
親しみやすく、とらえどころのないアメリカ文化を知る必携の一冊。宇宙開発からモーターサイクル、アメリカ大統領からミリオネア、ジャズからハリウッドまで、文化を探究する旅へ誘う。
目次
第1章 国家の創生
第2章 アメリカ人になる
第3章 アメリカ文化の光と影
第4章 モノとイメージのアメリカ
第5章 社会と制度
第6章 自然と風景
第7章 大衆文化
著者等紹介
笹田直人[ササダナオト]
明治学院大学文学部英文学科教授
野田研一[ノダケンイチ]
立教大学大学院異文化コミュニケーション研究科教授
山里勝己[ヤマザトカツノリ]
名桜大学国際学群教授、琉球大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ハチアカデミー
7
一つのキーワードにつき見開き2頁とであるため、それぞれ物足りなさが残るものの、ひろくアメリカ文化のキーワードを知ることができる。ポピュラーカルチャーにさかれた分量も多く、映画やジャズ、ロック、ヒップホップなど、手短にまとめられる。ラフカディオハーンがクレオール文化を発見したことなど、まめ知識も得られる。アメリカ文化のおもしろさは、たとえばサイケロックのジェファーソン・エアプレインとビート詩人ギンズバーグが同じ集会に集まったというエピソードなどにみられる、異文化の融合・同居にあることを再確認。2014/04/22
たろーたん
2
アメリカは文化の大半が分かりやすさや親しみやすさを持つ反面、アメリカ文化は歴史や伝統を経て作られたものというよりも人為性が働きかけた要素が強い。それ故に、多様なエスニシティが公民権運動を経て、自分の文化に誇りを持ち、己のエスニシティを復元しながらアメリカ文化に参入してきている。それがメインストリームに対するカウンターカルチャーの流れだ。そのため、アメリカ文化は多様性という積極的価値と、今なお混乱と未成熟という消極的価値観を持つ。(続)2023/10/09
たろーたん
2
私の偏見のアメリカ文化は「男はマッチョで女は巨乳」「デカいことはいいことだ」「正義のスーパーマンが悪を倒す勧善懲悪モノしかない」という何の捻りもないものだと思っていたが、結構カウンターカルチャーやマイノリティ系、ホラーが多くあり驚いた。ロック、ヒップホップ、ダークヒーローみたいなカウンターカルチャーがかなり花開いているし、フェミニズムやLGBTなどセクシュアリティに関するマイノリティ文化も強い。アメリカン・ゴシックやモンスター映画など栄光のアメリカの後ろで抑圧された存在としてのホラーも少なくない。(続)2023/10/02
-
- 和書
- 河川工学 (新版)