内容説明
今日の環境問題の根本的原因が生態学的合理性よりも経済的合理性を重視する近代産業社会とそのイデオロギーである産業主義思想にあると捉え、産業革命以降の近代西欧先進国における近代産業社会の多様な思想を批判的に検討。現代環境思想が環境危機を克服していくための社会制度変革へと結実していく役割を担っていることを多角的に探ることによって、新しい環境社会としての“緑の社会”への展望を理論的に考察した。
目次
第1章 環境問題と思想の役割―思想的アプローチへの視点と位置
第2章 近代産業社会の登場と社会的影響―自然破壊と「大量生産―大量消費」型の近代産業社会の誕生
第3章 近代産業社会とそのディレンマ―「経済発展」か、「環境保護」か
第4章 「環境思想」の出現と変容―対抗思想としての環境思想
第5章 「現代環境思想」の五つの潮流―視点・考え方・課題
第6章 「現代環境思想論」の視点と考え方
第7章 「現代環境思想論」の位置と方向性
第8章 “エコロジー的に持続可能な社会”のための国家構想―「緑の国家」論の視点・思想・方法論
感想・レビュー
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