内容説明
シリーズ最終巻の待望の翻訳。中世ヨーロッパ、とりわけドイツにおける「王権とその支配」のあり方を解き明かしたドイツの大学における定番教科書・参考書であり、体系的事典。歴史学の概念に親しみ、西欧の国制史・法制史・社会史の複雑な問題もわかりやすく解説、歴史の基本的諸現象を体系的に理解できる一冊。
目次
第1章 王権―起源と概念
第2章 中世初期の国王支配の基礎
第3章 王位継承と国王選挙
第4章 摂政、代行、帝国代理
第5章 王宮―統治の中心
第6章 統治形態としての巡幸王権
第7章 フランク王およびドイツ王の行動範囲
第8章 国王宝物
第9章 王領と帝国領
著者等紹介
シュルツェ,ハンス・K.[シュルツェ,ハンスK.] [Schulze,Hans Kurt]
ドイツ・マールブルク大学教授。専門分野は中世史・中部ドイツ地域史。1932年テューリンゲンの古都アルテンブルク生まれ。ライプツィヒ大学、ベルリン自由大学で歴史学と古典語を学び、1962年哲学博士、1971年マールブルク大学教授に任命、1981年から中世史・ドイツ地域史講座の主任、1998年定年で退職。2013年没。恩師ヴァルター・シュレージンガー教授の学風を受け継ぎ、国制史を中心に多くの業績を残した
小倉欣一[オグラキンイチ]
1937年生まれ。早稲田大学第一文学部卒業、大学院文学研究科博士課程退学、博士(文学)。現在、早稲田大学名誉教授。西洋中・近世史専攻
河野淳[コウノジュン]
1974年生まれ。早稲田大学第一文学部卒業、ウィーン大学大学院博士課程修了(Ph.D.)。現在、広島修道大学経済科学部准教授。西洋近世史専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。