内容説明
こんにち、教育に関する議論が盛んである。しかし、このことを歴史的に考えてみると、実は同じようなことは昔から議論されていたことがわかる。とはいえ、課題は新たに生まれ続け、それに過去の経験を単純に当てはめるだけでは、解決困難なことも確かである。では、歴史を学ぶ意義とは何か。本書では、さまざまな時代背景から生まれてきた教育文化を描き出す。それによって、現在議論されている問題について、かつての問題とどこが一緒で、どこが異なるのか重層的に理解することが可能になるはずである。戦後教育史にも大胆に切り込んだ教育文化史テキストの決定版、ついに刊行。
目次
教育史を学ぶということ
伝統社会における子ども(子ども観)と教育
近世江戸時代における学びの場(学校)(~1870年)
近代化の中の教育(1870~1900年)
国際化の中の教育(1900~1920年)
大衆化の中の教育(1920~1930年)
総力戦体制の中の教育(1930~1945年)
「復興」と「模索」の中の教育(1945~1960年)
「豊かさ」の中の教育(1960~1975年)
「自由化・多様化」の中の教育(1975~2000年)〔ほか〕
著者等紹介
山田恵吾[ヤマダケイゴ]
1968年生まれ。筑波大学大学院博士課程教育学研究科単位取得退学。博士(教育学)。現在、埼玉大学准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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