内容説明
見えにくい、わかりにくい障害と言われる精神障害と聴覚障害。その両方をもつ人への援助は、まずどう意志を疎通するのかという、一つ前の段階から始まる。本書は長くPSWとして、精神保健福祉の現場で実践を積み重ねてきた著者の10年に亘る研究の一つの到達点である。5つの交互作用現象(感覚・知覚、行動、認識、機関システム、社会文化システム)を軸に、支援の困難性と対象理解のプロセスを含んだ支援の概念モデルを示す。
目次
序章 精神科病院におけるマイノリティの存在
第1章 聴覚障害と精神障害をあわせもつ人への支援の特徴
第2章 支援における困難性の内容と構造
第3章 PSWによるソーシャルワーク実践
第4章 四つの視点からみる支援行為
第5章 支援の概念モデルの構築
終章 IT化では越えられない壁を乗り越えるために
著者等紹介
赤畑淳[アカハタアツシ]
医療法人社団一陽会陽和病院にて約15年間精神科ソーシャルワーカーとして勤務。2012年ルーテル学院大学大学院総合人間学研究科博士後期課程修了。現在、立教大学コミュニティ福祉学部福祉学科助教。精神保健福祉士。博士(社会福祉学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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