内容説明
八代目坂東三津五郎(一九〇六~一九七五)歌舞伎役者。江戸歌舞伎の正統を伝えることを信条とし、敵役・老役として定評を得る一方、後進の育成に努め、また、文筆家としても知られた八代目坂東三津五郎。その生涯、芸、伝承へのこだわり、多彩な人間関係をたどり、不当なまでに忘れ去られてきた稀代の役者の姿を浮かび上がらせる。
目次
第1章 八代目坂東三津五郎の生涯(生い立ち;修業時代 ほか)
第2章 八代目坂東三津五郎への道(八代目を創った人―七代目三津五郎;市村座系歌舞伎 ほか)
第3章 八代目坂東三津五郎の芸(芸は人なり;三津五郎の学問)
第4章 芸の系譜―江戸歌舞伎の正統として(芝翫型;団十郎型 ほか)
第5章 交遊録(洋画家・岸田劉生;茶人・井口海仙 ほか)
著者等紹介
田口章子[タグチアキコ]
1957年東京都生まれ。学習院大学大学院博士前期課程修了。日本語日本文学博士(学習院大学)。専攻は近世演劇、日本芸能史。現在、京都造形芸術大学教授。著書に『江戸時代の歌舞伎役者』(芸術選奨文部大臣賞受賞、雄山閣、1998年)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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