内容説明
要介護者に対するサービスは、主に自治体社会サービス部に担われるが、介護者の支援は介護者支援センター等のNPOが支援の主体である。では、医療機関はどうだろうか。前述の諸機関の紹介を通して、医療機関も介護者支援の得難い主体の一つに位置づけられる。本書は、そうした問題関心に沿いながらイギリスを主な対象に、医療機関の介護者支援について検討を加える。ただ、医療機関による介護者支援は、ひとりイギリスに固有な政策動向ではない。このことを正確に理解し主題に迫るためにも、オーストラリア、アメリカ、フランス等の国々や国際機関についても詳述している。
目次
序章 介護者支援政策と介護者の健康
第1章 介護者支援政策の形成と介護者像の転換
第2章 介護者の社会職業格差
第3章 介護者の健康
第4章 介護者支援の方法と視界
第5章 医療機関による介護者支援の形成
第6章 医療機関の介護者支援
終章 介護者の健康問題の国際的広がりと医療機関
著者等紹介
三富紀敬[ミトミキヨシ]
1946年4月新潟県長岡市生まれ。1977年3月立命館大学大学院経済学研究科博士課程単位修得。1985年7月第4回野村平爾賞受賞。2001年5月第7回社会政策学会賞(奨励賞)受賞。現在、静岡大学名誉教授、経済学博士(立命館大学)、博士(社会福祉学、大阪府立大学)、博士(社会学、立命館大学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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