内容説明
中央政府に反抗した南九州の蛮族と歴史上位置づけられてきた「熊襲(熊曽於)」。彼らは焼畑耕作の拡大や鉄資源を求め北部九州に進出し、権力を掌握して古墳文化や生活風習、芸能などを日本各地に残した雄渾な一族だった…。民俗学的成果や考古学的遺物・遺構調査などから探究を重ねてそのルーツと実像に迫り、新たな古代国家像を描き出す。
目次
第1章 文化高く、なぜ強かった?
第2章 なぞ秘める玉器
第3章 犬祖伝承と南西諸島
第4章 熊曽於族の墓とそのルーツ
第5章 鉄と馬の熊曽於国
第6章 前方後円墳は「大和政権」のものか
第7章 弥五郎どんと内の宿禰
第8章 熊曽於、北部九州政権を牛耳る
第9章 阿蘇と熊曽於
著者等紹介
内倉武久[ウチクラタケヒサ]
1943年鹿児島県出身。慶應義塾大学法学部卒業。新聞記者として、奈良、京都、兵庫、島根、香川、和歌山、福岡などで取材活動。1987‐92年版『朝日年鑑』「文化財・考古学」欄執筆(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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