内容説明
70年代の日本外交は、中国の台頭や米国の相対的後退に伴うアジアでの冷戦構造の変容、経済的相互依存の深化、エネルギーや環境問題といった現代の外交課題に繋がる諸問題に直面していた。こうした難局において、当時「ひよわな花」と呼ばれた日本はどう対処したのか。本書では、国際秩序、経済大国化、安全保障、新たな課題という4つの切り口から、70年代における日本外交の選択の軌跡を解明し、21世紀の日本外交を構想するための歴史的見取り図を提示する。
目次
「ひよわな大国」の外交戦略
第1部 国際秩序の変容と日本・アジア(グローバル化と日本外交―国際経済混乱と中国台頭の「ショック」の中で;米英のアジア撤退と日本)
第2部 「経済大国」の外交的地平―自由化と警戒と(協力への道程―経済大国日本の登場と一九七〇年代初期の日豪関係の形成;「経済大国」日本の経済外交戦略―アジア太平洋経済圏の形成と日本、一九六八~七三年)
第3部 変動期の外交と安全保障―「自立」を求めて(佐藤政権期における安全保障政策の展開―一九六四~七二年;一九七〇年代の冷戦対立構造の変動と日本外交―北京・モスクワを睨んで)
第4部 新たな課題への対応―原子力の平和利用と人間環境(資源小国の原子力外交―国際核燃料サイクル評価における日米協調、一九七七~八〇年;「環境大国」日本の原点?―一九七二年ストックホルム人間環境会議と日本の環境外交)
「密約」とは何であったか―沖縄返還交渉と財政「密約」の構図
著者等紹介
波多野澄雄[ハタノスミオ]
1947年岐阜県生まれ。1977年慶應義塾大学大学院法学研究科博士課程単位取得退学。博士(法学)。現在、筑波大学名誉教授、ハーバード大学客員研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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