内容説明
歴史は、過去の出来事の羅列ではない。偶然の出来事がら突如として激変する歴史、創造と破壊を繰り返して飛躍する歴史、歴史家によって物語られる歴史、創造的行為によって切り開かれていく歴史―、歴史は生きものだ。本書は、生命パラダイムから歴史をどう見るか、その見方を問い直す。歴史を「内から」見る歴史哲学へといざなう一冊。
目次
第1章 変動する歴史―歴史は突如として激変する
第2章 歴史と偶然―歴史は偶然の出会いから形成される
第3章 進化する歴史―歴史は創造と破壊を繰り返して進化する
第4章 歴史の認識―歴史は過去・現在・未来の映し合いである
第5章 歴史の理解と記述―歴史は解釈され物語られることによって動く
第6章 歴史の創造―行為は歴史を開く
著者等紹介
小林道憲[コバヤシミチノリ]
1944年福井県生まれ。1972年京都大学大学院文学研究科博士課程修了。福井大学教育地域科学部教授、麗澤大学比較文明文化研究センター客員教授を経る。専攻、哲学・文明論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
脳疣沼
2
歴史は偶然の連続であって、予測不可能であるというのが、本書の立場だ。そしてそれは正しいと思う。ちょっとしたことが大きな違いを生む。そしてそんな偶然の連続である歴史を、歴史家が描くと、個々の歴史家ごとに理由付けが行われ、綺麗な物語になる。そんな物語を我々は受容し、未来の行動に反映させる。著者は歴史を作るのは我々の行動なのだと言うが、それはその通りでも、それが吉と出るか凶と出るかは、どの時点を基準にするかによっても、変わってくる。歴史に対しては謙虚にならねばならない。2015/09/13
takao
1
ふむ2022/04/23
双海(ふたみ)
1
とりあえず基礎の確認を。2013/09/25
R
0
師の本で読書はじめ。2014/01/01
小澤 泰裕
0
やつと讀終つた。つまんなかつたけど、某誌に書評を書かないといけないんだよね。憂鬱!2015/04/29