内容説明
東日本大震災の余燼も冷めやらぬ中で行われた2011年4月の統一地方選挙は、いかなる選挙であったのか。原発事故、地域政党といった要因はもちろん、不振続きの政権政党・民主党と、これに立ち向かう野党各党との対立の構図は、選挙戦をどのように展開させたのか。本書では、全国各地の特徴的な選挙を調査することでその実態を明らかにし、また統一地方選挙が国政に及ぼす影響についても視野を広げる。
目次
政権交代下での地方政治の変容―東日本大震災の発生と地域政党の勃興
第1部 地方議会選挙の変容(「減税日本」と東日本大震災―愛知県議選、名古屋市議選、静岡市長選;フクシマ後の地方選挙―石川県志賀町議選、金沢市議選;東日本大震災と自治体選挙―被災地福島県の対応;政権交代効果を生かせなかった民主党―岡山県議選;「保守王国」における民主党の限界―熊本県議選、熊本市議選)
第2部 知事選挙の変容(自民・民主激突の構図―北海道知事選;石原都知事四選と政党色の希薄化―東京都知事選;「大阪維新の会」による対立軸の設定―大阪府知事選、大阪市長選、大阪府議選、大阪市議選;関西広域連合という争点―奈良県知事選;相乗りの構図と実態―福岡県知事選;候補者擁立ができない民主党―沖縄県知事選)
著者等紹介
白鳥浩[シラトリヒロシ]
1968年生まれ。早稲田大学大学院政治学研究科修了。現在、法政大学大学院政策科学研究所所長。日本地方政治学会・日本地域政治学会理事長。日本政治学会理事。法政大学大学院公共政策研究科教授。元椙山女学園大学講師。元静岡大学人文学部助教授。博士(政治学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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