内容説明
西洋中心主義的「正義論」の限界を超え、グローバル社会で必要とされる「正義」を考察。現代の「不正義」に立ち向かうための第一歩。
目次
グローバル・ジャスティス研究へのいざない
第1部 世界認識/歴史認識(イスラームと正義―共約不可能性と共存の可能性;アメリカのグローバル・ジャスティスとイランのジャスティス―核開発問題をめぐって;Giving Voice to the Voiceless声なき人たちに声を与える―ケアの倫理から考えるマスメディア・ジャーナリズムの「正義」;歴史としての朝鮮半島と日本;貧困は人権侵害なのか?)
第2部 正義の諸理論(グローバル・ジャスティスの可能性―国境のむこうにいる人々への義務を考える;シティズンシップをジェンダーの視点から考える―親密圏からグローバルへ;「義」とはなにか―中国思想史を振り返って;グローバルに正義を考える―日本軍「慰安婦」問題をケースにしながら)
グローバル・インジャスティス
著者等紹介
内藤正典[ナイトウマサノリ]
1979年東京大学教養学部教養学科(科学史・科学哲学分科)卒業。シリア、ダマスカス大学文学部地理学科留学を経て、1982年東京大学大学院理学系研究科地理学専門課程中退。同志社大学大学院グローバル・スタディーズ研究科教授、博士(社会学)
岡野八代[オカノヤヨ]
1993年早稲田大学大学院政治学研究科修士課程修了。トロント大学大学院博士課程留学を経て、1999年大阪市立大学大学院法学研究科博士課程退学。同志社大学大学院グローバル・スタディーズ研究科教授、博士(政治学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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樋口佳之
田中峰和
Shuhei