内容説明
矯正・保護の取り組みの今後の展開で重要なのは、市民参加と学際性である。罪を犯し、非行に陥った人の全人的復権とエンパワメント、そして、すべての人が活かされるインクルーシブな社会をつくるために、現場と諸科学の統合化を目指す。保護司・社会福祉士など、リハビリテーションの実務に携わる人に必携の書。
目次
現代社会と司法福祉
第1部 理論編―実践のための価値観と知識(実践を支える価値と理念;矯正・更生保護制度にかかわる手続等の概要;リハビリテーションにかかわる人の面談技術;矯正・保護における支援技術;障碍・疾病のある対象者へのおかかわりの要点)
第2部 実践編―処遇・支援の実際を知る(司法・矯正・保護機関における対応と処遇の実際;犯罪と非行のリハビリテーションの新たな取り組み;リハビリテーションと自助グループ活動;リハビリテーションにかかわる人の活動の実際)
第3部 発展的学習編―国際比較と歴史からの学び(各国の矯正・保護の実情から学ぶ;先達から学ぶ司法福祉)
目指すべき方向
著者等紹介
加藤博史[カトウヒロシ]
1949年生まれ。同志社大学大学院修了。博士(社会福祉学)。14年間精神医学ソーシャルワーカーとして精神科病院で勤務の後、京都文教短期大学講師、助教授を経て、1998年より現職。龍谷大学矯正・保護総合センター長(2010年4月~2013年3月)。現在、龍谷大学短期大学部教授。(専門:社会福祉原論、精神保健福祉)。社会福祉法人京都光彩の会理事長。京都市障害者施策推進審議会会長。京都精神保健福祉施設協議会会長等を兼務
水藤昌彦[ミズトウマサヒコ]
1970年生まれ。立命館大学国際関係学部卒業。モナシュ大学大学院修了(Master of Social Work)。2001~2008年ビクトリア州政府ヒューマンサービス省勤務。2008~2011年社会福祉法人北摂杉の子会高槻地域生活総合支援センターぷれいすBe施設長。現在、山口県立大学社会福祉学部准教授(専門:司法福祉)。独立行政法人国立重度知的障害者総合施設のぞみの園参事(兼務)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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