内容説明
札幌、台湾で育った少年は、国際法・海洋法といかにして出会い、大学教授、そして国際司法裁判所裁判官として活躍したのか。国際法に目覚めた学生時代、海洋法研究に踏み出したアメリカ留学時代を経て、国際法研究者として、そして国際司法裁判所裁判官として成長していった過程を余すところなく語る。
目次
生い立ち―札幌から台湾へ
東京帝大本郷の四、五年間
東北大学法学部教師生活二五年の始まりとアメリカ留学
国連海洋法会議への参加
ハーグ国際法アカデミーでの講義
ニュージーランド漁業紛争と北海大陸棚事件
新しい海洋法の模索
マルタ決議前夜
国連海底平和利用委員会六年の動き
日本にて
第三次海洋法会議への参加
アジア・アフリカ法律諮問委員会と漁業問題
東北大学教授から国際裁判官へ
国際司法裁判所裁判官としての二七年間
オランダでの生活、そして日本への帰国
著者等紹介
小田滋[オダシゲル]
1924年北海道生まれ。台湾高等学校尋常科・高等科を経て、1947年東京大学法学部卒業。1953年東北大学法学部助教授。1959年東北大学法学部教授。1976年国際司法裁判所裁判官(3期27年間)。現在、東北大学名誉教授、法学博士(東北大学)、弁護士。専門は、国際法・海洋法。受賞等、日本学士院会員(1994年)、瑞宝大綬章(2003年)、文化功労者(2007年)、文化勲章(2012年)、ほか(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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