目次
序章 心の一生をどう捉えるか
第1章 乳児期:人生への旅立ち
第2章 幼児期:三つ子の魂
第3章 児童期:学びと社会化
第4章 思春期:子どもから大人へ
第5章 青年期:自分との出会いと格闘
第6章 成人初期:人生本番への関門
第7章 中年期:人生の曲がり角
第8章 老年期:人生をまとめる
終章 人生を展望する
著者等紹介
岡本祐子[オカモトユウコ]
広島大学大学院教育学研究科教授
深瀬裕子[フカセユウコ]
広島大学大学院教育学研究科助教(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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イチイ
17
大学初年度の概論講義における教科書使用を想定して書かれた発達心理学の入門書。青黒の二色刷り、1テーマ4ページの構成、各テーマの冒頭に据えられたエピソード(普通エピソードと行ったときに想像するものとはだいぶ異なる内容になっていることも多いが)など読みやすい工夫が多くなされている。スタンダードな知見を抑えつつ、日本の比較的新しい(と言っても10年以上前だが)論文の知見を多く紹介しているところも特徴的。情報量が多すぎず、心理学の知識を持たないひとでも理解しやすい内容に絞られているのが良い。2020/06/09
まいこ
2
発達課題について、どんな研究者がどんな見解を示しているか、とてもわかりやすく解説されている。それぞれの発達課題にどんな問題が生じるのか、あげられている例もとてもわかりやすい。親自身の未解決の問題や親子の間の葛藤が、子どもの世代に伝達されていく、と考えると、親になるのは本当におそろしい。しかし、子どもとの相互性の中で親もまた発達していくという。子どもが親の問題をあらわすことで、親も未解決な課題に取り組むことになる。やっぱり、おそろしい。2014/07/04