目次
1 ジェンダー・スタディーズの理論(フェミニズムとジェンダー研究;フェミニズム理論の見取り図;ジェンダー・スタディーズのインパクト ほか)
2 ジェンダー・スタディーズの諸相(文化とジェンダー;社会とジェンダー;身体とジェンダー)
3 ジェンダー・スタディーズの最前線:領域横断的なトピック(セクシュアル・マイノリティ;マイノリティ女性の人権;障害(ディスアビリティ)とジェンダー ほか)
著者等紹介
木村涼子[キムラリョウコ]
大阪大学大学院人間科学研究科教授
伊田久美子[イダクミコ]
大阪府立大学地域連携研究機構女性学研究センター教授
熊安貴美江[クマヤスキミエ]
大阪府立大学地域連携研究機構女性学研究センター准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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katoyann
16
72名の執筆者によるジェンダー研究のテキスト。学生向けと思われるが、入門書というべきか、著者によって文章の抽象度や難易度が変わるので若干読みにくいところもあった。ただ、2頁のコラム形式で性別分業、労働、グローバリゼーション、セクシズム、性の商品化、性暴力、セクシュアリティといった多岐にわたるテーマを扱っているので、教科書的に幅広く知識を得たいと思う人には薦めておきたい。個人的には近代スポーツの男性中心主義とセクシズムに関する研究が興味深かった。また、性差別主義者の言動の特徴に関する指摘も参考になった。2023/09/17
marcy
3
取り扱うテーマの幅広さが、ジェンダーが社会のあらゆる営みに大きく影響を与えていることを実感させる。ジェンダー・ギャップ指数で世界120位の日本は、男女ともこの国では性差別が根強く、解消に向けて取り組んだ諸外国に置いてきぼりにされた現実をいい加減に直視すべき。出直してきなさい、の一言に尽きる、お寒い現状がここにある。まずは世代交代、つまり前近代的な価値観を手放さない高齢男性に引導を渡したうえで、世代を超えて負の遺産を引き継がせないことが急務であろう。身近に取り組むべき課題のヒントが山のように紹介されている。2022/04/06
nappyon
2
ジェンダー・スタディーズ全体のイメージを上空から眺めることができる感じの一冊。コンパクトにまとまっていて全体像を思い描きやすかった。ほとんどのトピックが見開き1ページにおさめられているのがよい。本文横に付けられている注釈、参考文献をぱらぱらと見るだけでも、ジェンダー・スタディーズの幅の広さがわかる。とても読みやすかったのでこのシリーズの他の本も読んでみたい。2013/06/11
わかめスープ
1
ジェンダーの勉強を始めようとした時に、とある記事で入門として進められていたので読んだ。あらゆるジャンルからジェンダーについて論じられているので、目からウロコのことがいっぱいあった。確かに入門として超おすすめ。個人的には科学とジェンダーをより深堀りしたい。2023/12/31
Lian
1
ちょっとこれは手に負えそうにないなということがよくわかった。2015/09/28