内容説明
本書は、企業が展開する様々なブランド戦略の事例を取り上げ、その理論分析からわかりやすく解説し、企業のねらい、マーケティング戦略の深層を、実感として理解することを可能にする。消費者目線から事例を捉え、またその戦略の基礎理論を分析的にアプローチすることにより、従来の教科書的な事実説明のみにとどまらず、より実践的に消費者が自分自身の判断力を身につけることをめざす。白熱した競争を続ける企業のブランド戦略の把握は、日本の企業経営、経済、消費者問題などを理解することにつながり、今後、本書の読者が消費者として社会を生きる上でも参考となる。
目次
第1章 ブランド消費社会の断面と問題の焦点
第2章 マーケティングの生成と消費者の欲望
第3章 日本のマーケティング研究の発展と焦点
第4章 ブランド価値形成における「戦略性」
第5章 「世間」をブランド戦略に活かすトヨタ
第6章 囲い込まれる消費者
第7章 「個性的」な消費者ニーズの行方―廣松渉の「共同主観論」の視角から
第8章 これからの消費生活の方向と実行可能な消費者政策
終章 よりよき消費社会を目指して
著者等紹介
江上哲[エガミサトシ]
1948年生まれ。福岡大学大学院商学研究科博士後期課程修了。現在、日本大学経済学部教授(博士、商学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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