内容説明
本書は、既存の発達心理学を解体し、新たな発達心理学をつくることを目指して書かれたものである。私たちが普遍的なものと見なしがちな「発達」という現象を根本的に問い直し、「子ども」、「女性」、「男性」、「大人」等の概念が社会的に構築されているものだということを、歴史的な経緯や現在の社会の状況を詳しく観察することによって、明らかにしてゆく。
目次
起源
第1部 主題の構成(乳幼児期を研究する;社会性を帰属させる;子どもについての言説;模範(models)と混乱(muddles):乳幼児期のジレンマ)
第2部 社会的発達と養育の構造(なじみのある仮定;愛の絆―愛着のジレンマ;父親の関与)
第3部 コミュニケーションの発達(言語を話す;育児の会話の言説;発達研究における言語と権力)
第4部 認知発達―合理性をつくる(Piaget,Vygotskyそして発達心理学;子ども中心の教育―移行と連続;道徳性と発達の目標)
著者等紹介
バーマン,エリカ[バーマン,エリカ][Burman,Erica]
マンチェスター・メトロポリタン大学心理学科教授。専門は、フェミニスト心理学、批判心理学、ディスコース分析。心理学、女性学を教えるかたわら、当大学を拠点とするディスコースユニット研究会の主要メンバーとして活躍。また、世界各国の研究者と連携しながら、弱者の視点から女性や子どもについて研究を行うアクティビストでもある
青野篤子[アオノアツコ]
福山大学人間文化学部教授
村本邦子[ムラモトクニコ]
立命館大学大学院応用人間科学研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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