内容説明
「邪馬壹国」論や九州王朝説などで知られる歴史研究者・古田武彦は日々何を考究するのか。古代史学説から、近代史学批判、そして教育批判や「三・一一」に揺れる現代社会への告発まで、一九九九年から二〇一二年にかけて発表された多岐にわたるその思索の軌跡をテーマごとに集成。第三巻は、万世一系、いじめ、「ヒロシマ」、そして「フクシマ」などを論じ、新しい歴史観から現代日本のあり方と正面から対決する。
目次
第1篇 現代を読み解く歴史観(国家の選挙;角川文庫;立花隆―「鳥越憲三郎」説 ほか)
第2篇 明治の陰謀(「万世一系」の史料批判;日本思想史学批判―「万世一系」論と現代メディア;万世一系論と近現代教育)
第3篇 永遠平和のために(日本批判;日本車(にほんしゃ・和訓ひのもとぐるま)
尺寸の地を我に与えよ―「ヒロシマ」の記念塔 ほか)
著者等紹介
古田武彦[フルタタケヒコ]
1926年福島県生まれ。旧制広島高校を経て、東北大学法文学部日本思想史科において村岡典嗣に学ぶ。長野県立松本深志高校教諭、神戸森高校講師、神戸市立湊川高校、京都市立洛陽高校教諭を経て、1980年龍谷大学講師。1984~96年昭和薬科大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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