内容説明
小説、演劇などさまざまなメディアとの交錯のなかで、映画は何を生みだしてきたのか。アニメや文学との深い関わりを丁寧に見つめながら、複雑に絡み合う関係を考究する。
目次
第1部 映画とアニメ(日本アニメーションにおけるスタイルと演出技法―草創期から第二次世界大戦まで;宮崎駿と手塚治虫―“漫画の神様”を超えた漫画映画)
第2部 映画と文学(ハンス・カストルプの映画見物―トーマス・マンと“映画論争”;アダプテーションをめぐるポリティクス―『華麗なるギャツビー』の物語学;ディアスポラ映画のジレンマ―『その名にちなんで』における成長物語・家族物語・アイデンティティ政治)
第3部 メディア、ジャンルと映画(ゲルニカ×アメリカ―ヘミングウェイ、イヴェンス、クロスメディア・スペイン;文学と映画のアメリカ眼球譚―エマソン、『西部開拓史』、『2001年宇宙の旅』;ポスト・ノワールに迷い込む古典的ハリウッド映画―『ロング・グッドバイ』における失われた連続性;少女・謎・マシンガン―“角川映画”の再評価)
著者等紹介
加藤幹郎[カトウミキロウ]
1957年長崎県生まれ。筑波大学大学院文芸言語研究科満期退学。京都大学博士。カリフォルニア大学バークリー校、カリフォルニア大学ロサンジェルス校、ニューヨーク大学、ハワイ大学マノア校フルブライト客員研究員、ミシガン大学客員教授などを歴任。現在、京都大学大学院人間・環境学研究科教授
杉野健太郎[スギノケンタロウ]
1961年岐阜県生まれ。上智大学文学部哲学科および英文学科卒業、上智大学大学院修了(英米文学専攻)。広島大学総合科学部助教授、ウィスコンシン大学マディソン校英文学科客員研究員などを歴任。現在、信州大学人文学部准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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