内容説明
創業者的二代目として、開高健、山口瞳、柳原良平などの才能を発掘し、「粋」を感じさせる表現者であり、人間通。サントリー文化を作り上げた経営者の実像とは?
目次
第1章 商都大阪の臍―青は藍より出でて藍より青し
第2章 モダンの風と「郊外文化」―昭和戦前期の「阪神間」
第3章 戦中・戦後、新たな出発―「希望」という名のチャレンジ
第4章 創業者的「二代目」として―何か為すあらん
第5章 理系の経営者―経験・論理・閃き、様々なる意匠
第6章 「逆風」とはこう闘う―敢闘精神とは何か
第7章 「コマは回ればシャンとするんや」―「人間通」の経営学
第8章 誰のための会社か―精神のエネルギー
第9章 「夢」は大きく―「文化」を生みだす企業哲学
著者等紹介
小玉武[コダマタケシ]
1938年東京生まれ。神戸、横浜で育つ。1962年早稲田大学を卒業後、サントリー株式会社(当時寿屋)入社。宣伝部で広告制作、『洋酒天国』編集を担当。のち広報部長、文化事業部長、TBSブリタニカ取締役出版局長を歴任。『サントリークォータリー』創刊編集長を14年間兼務。2000年3月退職後、母校早稲田大学の参与と非常勤講師をつとめ、現在、早稲田大学参与・石橋湛山記念早稲田ジャーナリズム大賞事務局長。日本文藝家協会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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日野 輝樹
2
朝ドラに関連してニッカだけでなくサントリーの関係者についても読んでみたいと思い読みました。サントリーとニッカでのウイスキーの方向性の違いは朝ドラでも感じましたが,本で,跡継ぎに対する仕事の教え方の違いも分かりました。大将からブレンダーとしてのブレンドの割合なんか一切教えられていない,といったところは大変おどろきであり,だからこそ新しいウイスキーを世に誕生させることができたというところは印象に残りました。2015/01/09
SU
2
山口瞳や開高健がサントリーの社員だったとは初めて知りました。飲み物だけでなく、様々な面で御世話になっていたんですね。2012/11/30