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内容説明
「絶対無」をめぐる西田幾多郎と田辺元の論争は、明治以後のわが国における哲学史の貴重なドキュメントであり、西洋哲学の伝統に対峙しうる独創的な思想を展開せしめた契機であった。本書では、西田や田辺の思想の根本にある「絶対無」の概念がどのような哲学的可能性をもっているのかを、西田と田辺の論争および、彼らとカントやヘーゲルなど西洋哲学の泰斗との対話を通して詳細に検証する。
目次
第1部 場所の論理と絶対媒介―絶対無をめぐる西田・田辺論争(「西田先生の教を仰ぐ」における田辺の批判と西田の応答;田辺の絶対媒介の弁証法と西田批判;「場所の論理」の新たな展開と「絶対媒介」)
第2部 対話の中の西田幾多郎(西田哲学とカント;西田哲学とヘーゲル弁証法)
第3部 対話の中の田辺元(田辺哲学とカント;田辺元のマルクス受容―「種の論理」の形成と実践の概念;田辺元における『存在と時間』の受容;田辺元と自然の問題)
著者等紹介
嶺秀樹[ミネヒデキ]
1950年福井県生まれ。1974年京都大学文学部哲学科卒業。1979年京都大学大学院文学研究科西洋哲学史専攻博士課程修了。1983年テュービンゲン大学哲学博士。現在、関西学院大学文学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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