内容説明
母国「分断」の厳しい現実を直視し、「自由」の意味を豊かな理性によって問い直す。戦後ドイツ・ヨーロッパ激動の本質。
目次
第1章 平和・社会正義・創造の保持
第2章 和解と一致―スイス・バーゼルにて
第3章 ドイツ文化再考―シラーとゲーテの時代認識
第4章 現代と宗教―キリスト教の使命
第5章 現代ヨーロッパ共生文化論―自立のための支援
第6章 和解と連帯―韓国・ソウルにて
第7章 自由の条件とは何か
著者等紹介
ヴァイツゼッカー,カール・フォン[ヴァイツゼッカー,カールフォン][Weizs¨acker,Carl Friedrich von]
1912年、ドイツ北西部のキールに生まれる。24歳でハーンやハイゼンベルク(共にノーベル賞受賞者)の指導下、後に「ベーテ=ヴァイツゼッカー理論」と呼ばれた核融合理論を発表し、少壮科学者として注目される。同時に、盟友・哲学者ピヒトの示唆と影響により、知的関心を哲学領域にまで拡大する。第二次世界大戦末期、“原爆製造の嫌疑”によりイギリスに拘留され、釈放後はゲティンゲン、ハンブルク両大学で物理学、哲学、神学の研鑽に打ち込む
小杉尅次[コスギカツジ]
1942年静岡県天龍市(現浜松市)に生まれる。ドイツ・ハンブルク大学神学部博士課程(1983年1月、同大からPh.D.取得)。元静岡産業大学教授。専門:地球文明学・哲学
新垣誠正[アラガキセイショウ]
1941年沖縄県那覇市に生まれる。東京教育大学大学院文学研究科修士課程修了。沖縄国際大学名誉教授。専門:倫理学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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