内容説明
イギリスってどんな国でしょうか?その歴史をひもとけば、いま私たちが生きている世界や日本にたいする理解がさらに深まるかもしれません。本書は、中世~近現代のイギリスを一冊で理解できる入門書。時代順の通史で主要な流れがつかめるとともに、ファッションや食、音楽や宗教など、数々の魅力あふれるトピックも盛り込み、読者を豊饒なイギリス史の世界へいざないます。
目次
第1部 中世キリスト教文化の時代―一五世紀まで(中世の政治と社会;中世の文化)
第2部 ルネサンスからバロック―一六~一七世紀(近代社会の幕開け;ルネサンスとバロックの文化)
第3部 エレガンスの時代―一八世紀(帝国と工業化;近代イギリスの社会構造 ほか)
第4部 繁栄の光と影―一九世紀(ヴィクトリア時代の政治と社会;市民社会の文化)
第5部 落日の残照―二〇世紀(二度の大戦;大衆文化の時代)
著者等紹介
指昭博[サシアキヒロ]
1957年生まれ。1987年大阪大学大学院文学研究科博士課程単位取得満期退学。2008年博士(文学、大阪大学)現在、神戸市外国語大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
凛
11
わかりやすくてとても良かったです。それぞれの時代ごとに歴史の章・文化の章・コラムという構成で書かれており、中世〜現代までカバーされています。簡潔な本文で概論を学び、コラムでさらに詳しい情報が得られるので、これ一冊で基礎は充分押さえられるかと。歴史と文化が同時に学べるところがいいですね。2014/06/29
#26 Kの字
8
中世以降のイギリスの歴史と文化を、総論的に学べて良い。章立ても、同一時代軸毎に、(1)歴史・(2)文化+コラムというルールで仕分けられており、読み進めやすい※ただし、章毎に著者が異なるため、内容の重複はあるが已む無し2025/01/15
組織液
8
通史はかなり簡潔だったのでほとんど知っているようなことでしたが、文化面とコラムの「歴史の扉」は非常に参考になりました。確かにイギリス史を初めて学ぶにはいい本かもしれませんね。2021/08/23
Arisaku_0225
2
さくいん、イギリス王室の家系図、年表、ブックガイドといった資料も充実したまさにイギリスを学ぶならこれから読むべしという本。特定の時代の政治・経済・軍事を章と文化を扱う章が古代から近現代(20世紀)までを11章に分けられて概説されている。イギリス史という触れてこなかった人間なので、一つ一つの章が新鮮で、興味深く感じられた。コラムは少し専門的になってきて、宗教史とかよぅわからんものもあったが、ナショナル・トラスト運動に関してや食文化に関してといったコラムが面白かったかな。自分が興味後ある時代もわかったのも良か2022/06/08
藤埜
2
簡潔に通史を解説してくれていて非常に分かりやすい。 イギリス史本を数冊読み込んだ後だからかもしれないが、各時代のアウトライン・つながり・注目点がよく頭に入ってきた。 それだけじゃなく、最近の研究結果による各時代の通説と違う角度の見方なども随所に注釈されていて勉強になった。2014/09/14
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