内容説明
地域通貨に関する国内外の理論家の論考や実践者の経験を集めるとともに、主要な地域通貨のデータベースを提供し、過去の重要な経済学説を紹介。地域通貨のマニュアルや処方箋を提供するのではなく、より広い視野から考え、より深く理解するための新しいヴィジョンを提示する。
目次
地域通貨とはなにか―統合型コミュニケーション・メディア
第1部 理論編―地域通貨をどう捉えるか、地域通貨でどう見えるか(地域通貨のメディア・デザインとコミュニティ・ドック―進化主義的制度設計による新たな政策論の展開;経済人類学と地域通貨;貨幣減価の着想と補完通貨 ほか)
第2部 事例編―地域通貨をどう使うか、地域通貨でどう変わるか(「平らな」お金と「丸い」お金;フレンドリーフェイバーのサンキューシステム;人生を生きるに値するものにするのは何か―イギリスにおけるタイムバンク ほか)
「他律集中システム」から「自律分散ネットワーク」へ
著者等紹介
西部忠[ニシベマコト]
1962年生まれ。1987年東京大学経済学部卒業。1989年カナダ、ヨーク大学大学院修士課程修了(M.A.)。1993年東京大学大学院経済学研究科第二種博士課程修了(経済学博士)。現在、北海道大学大学院経済学研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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1.3manen
2
デイビッド・ボイル氏が「人生を生きるに値するものにするのは何か」(145頁~)。タイムバンクは米国最大の健康管理財団のロバート・ウッド・ジョンソン財団によってできた(146頁)。コミュニティウェイは、LETS提唱のM.リントンが1994年に提唱。どうもカタカタ語が乱立し、概念の理解がなかなか大変な気がする。レインボーリングとは、地域通貨を利用した相互扶助グループ(189頁)。247頁の世界地域通貨の図式はラスキン、モリスも関わるので覚えておきたい。わが町にはプレミアム商品券の販売しかなかったのだが。2013/03/29
takao
0
理論に偏っている上、さまざまな方の寄稿なので、統一感がない。 入門書としては勧められられない。 が、コミュニケーションとしての側面という指摘はよい。2018/10/03




