内容説明
現代日本における家族主義福祉レジーム再編の政治について、介護保険、児童手当、児童虐待対策、DV対策、教育という政策領域において新たな課題がアジェンダ化する過程に注目し、政治アクターから提示されるアイディアと政治的言説を分析することで、日本政治における家族とジェンダーをめぐる対立軸の存在を明らかにする。
目次
序章 課題と視角
第1章 分析枠組
第2章 ジェンダー政治の展開―1990~2006年
第3章 公的介護保険の導入による家族と介護の分離
第4章 児童手当の拡充による在宅育児の保障
第5章 児童虐待防止のための国家介入の正当化
第6章 女性主導のDV防止法制定過程
第7章 教育基本法の改正とジェンダー再生産
終章 「家族」とジェンダー政治
著者等紹介
辻由希[ツジユキ]
1977年生まれ。2011年京都大学大学院法学研究科博士後期課程修了。博士(法学)(京都大学)。現在、立命館大学政策科学部助教(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。