内容説明
かつてシルクロードを通って正倉院にもたらされた宝物たちは、今なおその輝きを放ち、見る者を魅了する。名宝たちの煌めきに導かれるように、その源流を求めて訪れた先で出会ったものとは―。二〇〇五年から始まった七回にわたる取材紀行、読売新聞の人気連載「シルクロード行」をもとに、本書は新たに奈良国立博物館によるコラムを付して再構成した。宝物のきた道をたどりながら、背後に託された興亡する文明と民族の想いに触れる旅をお届けする。
目次
第1章 世界の宝が運ばれた十字路―ホータン~西安/二〇〇五年
第2章 仏の教えが伝えられし道―ガンダーラ~洛陽/二〇〇六年
第3章 騎馬民族の興亡を映す文様―スイアーブ~メルブ/二〇〇七年
第4章 宝飾に見るペルシャの興亡―ニシャプール~シーラーフ/二〇〇八年
第5章 今も息づく唐土・新羅の技―開封~慶州/二〇〇九年
第6章 五絃琵琶の伝えられし天竺―アジャンタ~バラナシ/二〇一〇年
第7章 天下一の名香を訪ねて―ドンナイ~ホイアン/二〇一一年
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mushoku2006
1
正倉院の宝物を見たことは、そういえばなかったなと。 絵画は好きですが、あまり工芸品などには感銘を受けないので、美術館へは行くけど、博物館には行かないんだよな。 一度正倉院展に行ってみますかねえ? シルクロードの観光かあ・・・・・・。 中央アジアは、こうして写真や映像で見ている分には良いけど、実際に行くと大変そうな国が多そうだな。 一度ウズベキスタンの観光に行った写真は見せてもらったことがあるけど、自分には彼の地に知り合いがいないからなあ・・・・・・。 2012/08/04
一彩
0
信長が礼節を守り,行き届いた配慮の人だったんだ。歴史が苦手だとわからないから。人物に焦点をあてると歴史を好きになるかも。2012/12/14
カズザク
0
正倉院に保管されている物と同じ物が遠く離れた国の遺跡で発見されたり、発祥地を含め他の国に残っていない物が正倉院にだけ保管されていたり‥時の流れ、悪戯、偶然性を感じた。関西出身でありながら正倉院展に行ったことない‥一度行ってみたくなった。2013/02/22