内容説明
近年、従来型の美術館/博物館に代わって、多くのポピュラー文化ミュージアムが構想・建設されており、テレビ・ポピュラー音楽・映画・マンガ・スポーツ・ファッション・観光など、様々な文化の収集・保存・展示が行われている。本書では、ポピュラー文化ミュージアムの概要と特徴を述べ、それらを捉える新しい視点を提供する。そして現状の課題をふまえつつ、新しいミュージアム研究およびポピュラー文化研究の可能性を提示する。フィールドワークに最適な「おすすめの調査地リスト」付き。
目次
第1部 ポピュラー文化ミュージアムを考える枠組と方法(ミュージアムから考える;ポピュラー文化から考える;フィールドを捉える方法―どのようにして見て、記録し、まとめるか;フィールドワークの展開―「水木しげるロード」を事例に)
第2部 ジャンルとしてのポピュラー文化ミュージアム(化粧品のミュージアム―その困難と可能性;ポピュラー音楽関連ミュージアム;テレビ・映像関連ミュージアム―「大和ミュージアム」を事例に;マンガ関連ミュージアム;マニア文化関連ミュージアム―鉄道ミュージアムを事例に;エスニック関連ミュージアム―ブリコラージュとしてのアート;越境するポピュラー文化ミュージアム―グローバル化/デジタル化時代の展望)
著者等紹介
石田佐恵子[イシタサエコ]
1962年栃木県生まれ。1988年筑波大学大学院博士課程社会科学研究科単位取得後退学。現在、大阪市立大学大学院文学研究科教授。博士(社会学)
村田麻里子[ムラタマリコ]
1974年東京都生まれ。2008年東京大学大学院学際情報学府所定単位取得後退学。現在、関西大学社会学部准教授。博士(学際情報学)
山中千恵[ヤマナカチエ]
1972年兵庫県生まれ。2004年大阪大学人間科学研究科博士後期課程修了。現在、仁愛大学人間学部准教授。博士(人間科学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。