内容説明
現代アメリカ経済思想の起源をなすにもかかわらず、見過ごされてきた経済学者ヤング。本書は、彼の経済思想の全体像を描き出すことで、1920年代アメリカ金融政策の分析に加え、不換通貨体制に内在する問題の示唆や、投機的経済社会に基づく福祉国家制度への警鐘など、その現代的意義を問い直す。
目次
序章 ヤング経済学と本書の課題
第1章 一九二〇年代の金融政策論争
第2章 国法銀行制度下の景気循環
第3章 国法銀行制度改革と中央銀行
第4章 連邦準備制度の革命性と課題
第5章 安定的進歩のための金融政策
第6章 政府の景気対策
第7章 英知としての金本位制
第8章 不換通貨制度と投機
終章 ヤングとニュー・リベラリズム
著者等紹介
松尾隆[マツオタカシ]
1956年生まれ。1984年九州大学大学院経済学研究科博士課程単位取得退学。現在、熊本県立大学総合管理学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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