内容説明
本書の主題は、ICT化を通じた変革メカニズムの解明である。ICTはどのように普及し、利活用されているのか。過剰な期待や幻想が蔓延していた導入期を過ぎた今、冷静な視点からICT化によって実現された注目すべき事例を分析し、ICTの効果的活用へのメカニズムを明らかにすることを目的とする。産業・企業・消費者(マクロ・セミマクロ・ミクロ)の3つの観点から、さらに今後のICTの利活用や普及を刺激するための鍵を提示する。
目次
ICT化のダイナミズム―問題意識と分析枠組み
第1部 産業と企業行動の変革(製品統合による産業境界の引き直し―事務機器のデジタル化と複合化;ネットワーク化とビジネスモデルの変更―病院と医療機器メーカーの事例)
第2部 企業間関係の変革(協働型EDIの普及メカニズム―消費財製造業と組織小売業の戦略共有へ向けた取り組み;協働型製品開発プロセスと取引―自動車部品産業における開発ツールのデジタル化とその影響)
第3部 イノベーションと消費者行動の変化(ICT化によるマーケティング・コンセプトの変容と普及パターンの変化;普及の急速化とマーケティング戦略の変容―iPodの採用と普及)
ICT化と産業のダイナミズム
著者等紹介
藤原雅俊[フジワラマサトシ]
1978年生まれ。一橋大学大学院商学研究科博士後期課程修了。現在、京都産業大学経営学部准教授(博士 商学)
具承桓[グスンファン]
1968年生まれ。東京大学大学院経済学研究科博士課程修了。現在、京都産業大学経営学部准教授(博士 経済学)。東京大学ものづくり経営研究センター特任研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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