内容説明
本書は、主要産業における詳細な事例検証を行うことにより、賃金・人事制度がその再編の過程で、従来の構造のどの部分が、どのように変化しているのかを明らかにする。旧来の制度の比較と現在の実態を丁寧に比較分析することにより、現在も進行中の賃金・人事制度の再編について、さらなる深い議論の展開へ導く。
目次
賃金・人事制度改革の再考―課題と方法
第1部 賃金・人事制度の戦後50年の歩み(鉄鋼業における能力主義管理の形成―1960年代における職務の変化と資格制度の導入;戦後型学歴身分制から能力主義的人事処遇制度へ―三菱電機の1968年人事処遇制度改訂;外資系企業日本法人にみる「仕事」基準賃金―A社における1950年代末~1990年代の賃金制度の変遷を手がかりに;能力・成果主義賃金への軌跡―大手電機メーカーX社の戦後史から)
第2部 新時代における挑戦(年功序列型人事・賃金から成果主義的処遇への転換―化学大手S社の人事処遇制度改定;年功化した能力主義人事制度からの人事改革―情報産業M社の事例;総額人件費管理の徹底を目指した人事制度改革―情報産業F社の事例;地方自治体における能力・実績主義―A市役所の事例)
賃金・人事制度の行方―要約と結論
著者等紹介
岩崎馨[イワサキカオル]
1929年生まれ。明治学院大学経済学部卒業。1964年日本鋼管製鉄労働組合連合会中央執行委員。日本鉄鋼産業労働組合連合会調査部長。全日本民間労働組合協議会調査局長。明治学院大学経済学部講師(1978・4‐81・3)。1985年(社)国際産業・労働研究センター事務局長。2000年(財)社会経済生産性本部社会労働部参与。同労働研究センター事務局長。現在、公益財団法人日本生産性本部ワークライフ部参与。同労働研究センター事務局長(現職)
田口和雄[タグチカズオ]
1970年生まれ。学習院大学大学院経営学研究科博士後期課程単位取得退学。現在、高千穂大学経営学部教授。専門分野、人的資源管理論、賃金管理論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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