近代ヨーロッパの探究<br> 警察

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近代ヨーロッパの探究
警察

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  • サイズ A5判/ページ数 463,/高さ 22cm
  • 商品コード 9784623061235
  • NDC分類 317.93
  • Cコード C3322

内容説明

権力の発動機関として常に国家と不可分な関係を取り結んできた警察。EUの発足以降、警察の国際ネットワーク化に向けた動きは加速しつつある。警察権力のあり方が国家の枠組みを越えつつある今、国家と不可分な関係にある警察の歴史的再検討が求められている。本書は、ヨーロッパにおける警察システムの特徴や変化を描き出すことで、近代とは何かを考察する。近代のみならず近世や現代を、ヨーロッパ世界のみならず非ヨーロッパ世界を視野に入れることで、警察権力のあり方を多角的に解明していく。

目次

警察の比較研究に向けて
第1部 近世(地域から広域へ 近世ドイツの治安イメージとポリツァイ―廷吏から治安部隊へ;絶対王政期の二つの警察改革 フランス絶対王政期の騎馬警察―マレショーセ研究の射程;公共サービスの転換 一八世紀ロンドンの治安維持―都市の快適さをめぐる公私の交わり)
第2部 近代(現代から照射する遅れた近代 プロイセン警察からナチ警察へ―“現代化”の先取り?;「人権の祖国」の警察 自由・国民・秩序―共和政フランスと警察;社会合意の形成と揺らぎ イギリス警察と「近代」―ボビー神話の形成と崩壊)
第3部 非ヨーロッパ(一九世紀アメリカ警察の腐敗 「政治」から「改革」へ―アメリカ警察の政治的特徴と革新主義時代の改革;国家のゆくえと地域支配 近代日本警察のなかのヨーロッパ―地域・民衆とのかかわり;警察を通じた植民地化 植民地警察はいかにして生みだされたか―日本の朝鮮侵略と警察;英領マラヤ開発と治安維持 植民地統治と警察―一九世紀から二〇世紀初頭のシンガポールでの治安維持)

著者等紹介

林田敏子[ハヤシダトシコ]
1971年生まれ。1999年奈良女子大学大学院人間文化研究科博士課程修了、博士(文学)。現在、摂南大学外国語学部准教授

大日方純夫[オビナタスミオ]
1950年生まれ。1978年早稲田大学大学院文学研究科史学(日本史)専攻博士課程満期退学。1993年博士(文学、早稲田大学)。現在、早稲田大学文学学術院教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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ゲオルギオ・ハーン

6
ドイツ、フランス、イギリス(シンガポールも別章で扱う)、日本それぞれの警察制度の進展について担当の学者がそれぞれ書いている。警察自体が近代の制度であり、それまでは各地、各共同体の自警団や住民間の調整、時には領主の軍事力で秩序を保っていたため、警官は共同体の部外者扱いで彼らの給与は低く、社会的に尊敬されていなかった。欧米の警察は検挙の妥当性を証明することを考慮して科学的な要素を戦前から導入しているが、日本は社会秩序維持を優先し、科学的な裏付けが重視されなかったというのが読んでいて面白いと思った。2020/06/20

cocoro vagabonda

2
英独仏における「警察」(治安維持組織から“ポリツァイ”概念まで)について、近世と近代に分けて詳説し、合衆国と日本、植民地時代の朝鮮半島とシンガポールについての論考を含め、内と外から近代ヨーロッパの「警察」を検討する意欲的な論集です。 十人の著者の手になる本ですが、個別論文の集積に終わらず、それぞれの論考が他地域/別の時代について目配せを利かせ、さらに「軍隊」との比較を念頭において記述されており、西欧近代における「警察」の標準的な参考書となる本だと思います。2012/03/14

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