内容説明
本書は、ルース・ベネディクトの『菊と刀』にも影響を与えたジェフリー・ゴーラーの日本人論。ゴーラーは、日本にかんする綿密な聞き取り調査と文献研究を通して、日本人の性格構造に関するレポートを書いた。そのレポートが及ぼした影響範囲は思いのほか大きく、アメリカの戦時情報局でも対日戦におけるプロパガンダに重要な資料とされた。これまで表に出されることがなかったそのレポートを今回オープンにし、翻訳、解説することで、彼の残した日本人論に新たな光をあてる。
目次
日本人の性格構造とプロパガンダ(日本人の性格形成;日本人を侵略戦争に駆り立てた理由;プロパガンダと日本人)
日本文化におけるいくつかのテーマ
極端な事例 日本(日本の敗北;最小限の実行事例―侵略的要素の排除;侵略を助長する組織;民主主義の基礎となる日本の村)
ジャップはなぜジャップなのか
訳者解説ジェフリー・ゴーラーの日本人論(ジェフリー・ゴーラーの生い立ち;日本人の性格構造とプロパガンダ;日本文化におけるいくつかのテーマ;戦時情報局;極端な事例 日本;太平洋問題調査会―ニューヨーク会議)
著者等紹介
福井七子[フクイナナコ]
関西大学を卒業後、シドニー大学大学院を経て、博士(文学)(関西大学)。現在、関西大学外国語学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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