内容説明
グローバル化が進化する現代世界の中で、「地域文化」と呼ばれるものの意義を再考する。日本へつながる「文化の道」を共有しながら、アジア・ユーラシアから太平洋に広がる世界の諸地域はどのような文化を形成し、交流してきたのか。本書は、日本を軸とした複合的文化ネットワークを考察する試みである。
目次
「アジア地域文化」を考える
第1部 アジア・太平洋の交流(移動する文化とグローバル世界―華僑華人の文化ネットワーク;固有の文化をさぐる旅―アジアの稲作文化を訪ねて;集落形態から見る東アジア初期国家の形成過程;ニュージーランドと日本の知られざる結びつき;日本の「エレキブーム」と「グループサウンズ」―1961~1966年;京都とアジア―いにしえからの交流をひもとく)
第2部 ユーラシアの交流(江戸から明治・大正期の日露の交流;「東ヨーロッパ」の概念と日本の投資;西アジア・中央アジアと日本の交流―飛鳥時代から現代まで;南アジア・中央アジアからの仏教の伝播と交流)
著者等紹介
松原広志[マツバラヒロシ]
1942年生まれ。1971年京都大学大学院文学研究科西洋史専攻博士課程修了。現在、龍谷大学名誉教授
須藤護[スドウマモル]
1945年生まれ。武蔵野美術大学造形学部建築学科卒業。博士(歴史民俗資料学)(神奈川大学)。現在、龍谷大学国際文化学部教授
佐野東生[サノトウセイ]
1965年生まれ。1995年ハーヴァード大学修士課程修了。2001年慶應義塾大学文学研究科博士課程修了。博士(法学)(龍谷大学)。現在、龍谷大学国際文化学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。