自然の権利―環境倫理の文明史

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ A5判/ページ数 333,/高さ 22cm
  • 商品コード 9784623059058
  • NDC分類 519
  • Cコード C3012

内容説明

人間は自然に何をしてきたのか、人間にとって自然とは何か、人間は自然との共生をどのように考えるべきか、今、われわれが解決すべき地球環境問題への答えが、ここにある。

目次

プロローグ 倫理の拡大と急進的環境主義の展開
第1章 「自然権」から「自然の権利」へ
第2章 アメリカの環境主義とそのイデオロギー的起源
第3章 生態学が生物学的世界を拡大する
第4章 宗教の緑化
第5章 哲学の緑化
第6章 自然の解放
エピローグ 奴隷制度廃止論、環境主義、アメリカ自由主義の限界

著者等紹介

ナッシュ,ロデリック・フレイザー[ナッシュ,ロデリックフレイザー][Nash,Roderick Frazier]
1939年米国・ニューヨーク生まれ。1960年ハーバード大学歴史学部を優等で卒業後、ウィスコンシン大学大学院で歴史学の博士号(Ph.D.)を取得。現在、カリフォルニア大学サンタバーバラ校名誉教授。環境史・環境倫理思想史の世界的権威

松野弘[マツノヒロシ]
1947年岡山県生まれ。早稲田大学第一文学部社会学専攻卒業。山梨学院大学経営情報学部助教授、日本大学文理学部教授・大学院総合社会情報研究科教授等を経て、千葉大学大学院人文社会科学研究科教授。博士(人間科学、早稲田大学)。日本学術会議・連携会員(特任―環境学委員会)。東京農業大学客員教授、千葉商科大学大学院政策情報学研究科客員教授、新潟産業大学客員教授、日本大学大学院総合社会情報研究科講師(兼任)を兼務。専門領域としては、環境思想論/環境社会論、産業社会論/CSR論・「企業と社会」論、地域社会論/まちづくり論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Hiroki Nishiyama

5
人類が自分自身の利益から哺乳類、その他の動物、植物、岩石、砂粒、土地までへの倫理拡張の歴史を辿ってゆく本だった思います。私自身も自然破壊がどうしていけないのか。万人に自然の素晴らしさを理解してもらうにはどうしたらよいのか考えています。こうして考えていると、人間はまだ、自分が目にすることのない未来の世代のことは考えられるようには進化できていないのだと思います。しかし、この本を読んでいると、その進化への道が確実に示されていました。環境保全になんら難しいことはない。2012/06/04

壱萬参仟縁

3
「生命共同体」(life-community)というのは、生態系の固有の権利にかかわるもの(110ページ)。このことばは初めて知った。カーソンの場合、人間に必要なのは謙虚さ(humbleness)で地球を他生物と分かち合うことを主張する倫理(125ページ)。非常に重要で、開き直ると自然からしっぺ返しを食らう。動物については動物福祉ということばもあるので、虐待防止というのは自然だが、人に迷惑をかけてはならない飼い主のモラルが問われるか。何のための環境保全か、というと人間の傲慢さを制御し、他種や他人を思う為。2012/12/20

take

0
性差別、人種差別の乗り越えてきた歴史も当事者だけではなく、実は当事者以外が、大きな働きをしている。今、絶滅に瀕している種や高度な知能を持つ生物に対して行動を取らなければ、未来の新たな認識は生まれない。そんな考えを一部の過激な自然保護団体は持っていると思う。2015/05/26

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/3171836
  • ご注意事項

最近チェックした商品