内容説明
加盟国の増加とともに拡大するEUの役割。介護政策の面においても例外ではなく、EUの活動が各国の政策にも少なからぬ影響を及ぼすこととなる。多様な実情に応じてそれぞれ独自の発展を遂げ各国の権限により定められている介護制度ではあるが、本書ではまず、欧州レベルの政策及び各国レベルの政策について検討し、続けてドイツ・オーストリア・スイスの3か国を対象とした横断的な比較分析を行う。さらに我が国との比較の視点からこれらを踏まえて考察する。精緻な比較分析からは、今後の持続可能な制度を確保するための示唆を得ることができる。
目次
比較分析の目的と視点
第1部 ヨーロッパの介護政策(ヨーロッパレベルの政策;各国レベルの政策)
第2部 ドイツ、オーストリア及びスイスの比較分析(現行の介護保障制度;改革政策;現金給付;家族介護者の支援;補完的な給付;介護士と看護師の関係;外国人による介護;我が国の介護政策の位置づけと可能性)
著者等紹介
松本勝明[マツモトカツアキ]
1957年生まれ。1980年京都大学経済学部卒業。厚生省入省、在ドイツ連邦共和国日本国大使館一等書記官、千葉大学法経学部助教授、マックス・プランク外国・国際社会法研究所招聘研究者、厚生省福祉人材確保対策室長等を経て、2007年一橋大学経済研究所教授。現在、国立社会保障・人口問題研究所政策研究調整官法学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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