内容説明
いま、日本社会の労働をめぐる状況はいかなる課題に直面しているか。本書は、個人化する労働社会の中で、失われつつあるコミュニケーションや労働者どうしの関係性といった問題をめぐって、従来の研究史をたどるとともに、処方策として「ワーク・ライフ・スキル」概念を提示しつつ、実証的に論じる。
目次
第1部 仕事と生活の研究史(「仕事と生活」研究史―経済的貧困から中流階層の時代;労働社会の個人化と「関係性の貧困」の時代―一九九〇年代後半~二〇〇〇年代の仕事と生活の諸相)
第2部 職業生活とワーク・ライフ・スキル(習慣的能力としてのワーク・ライフ・スキル;ワーク・ライフ・スキルの効用と階層性;ワーク・ライフ・スキルと過重労働;定年後の社会参加とワーク・ライフ・スキル;学校から職業生活への移行とワーク・ライフ・スキル;個人化する労働社会と関係性の構築)
著者等紹介
前田信彦[マエダノブヒコ]
1961年生まれ。1992年上智大学大学院博士後期課程単位取得、博士(社会学)。日本労働研究機構研究員、エラスムス大学(オランダ)客員研究員、立命館大学産業社会学部助教授等を経て、立命館大学産業社会学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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