内容説明
辛亥革命から100年日中関係の再考を迫る。複雑に入り組む近代アジアにおける相互影響の意義を、具体的事実を通して浮かび上がらせる共同研究の成果。
目次
徳川思想における支那の機能
朝鮮半島における日清対立―一八七六~一八八五年
明治日本の中国人―日清戦争以前の相互作用
日清戦争期における支那の対日姿勢
清議運動としての戊戌変法運動と明治維新
近衞篤麿の思想形成とアジア認識
民国初期の支那指導者と日本の援助
日本の指導を受け入れた政治家・曹汝霖―彼の日本コネクション(一八七七~一九六六年)
西洋の進出に対するある知識人の対応―内藤湖南の中華民国観
石橋湛山と二十一カ条要求
宇垣一成の対支観と支那政策―一九一五~一九三〇年
北支那開発株式会社の成立
新文化秩序へ向けて―新民会
矛盾した関係の諸相―戦時下の密貿易、傀儡、残虐行為(一九三七~一九四五年)
「協力者(コラボレーター)」としての周仏海
日本人のアジア認識―脱亜論から共栄論まで
著者等紹介
岡本幸治[オカモトコウジ]
1936年京都市に生まれる。京都大学法学部卒業後、三井物産(株)勤務を経て、京都産業大学法学部講師、大阪府立大学総合科学部助教授、インド国立ジャワハルラル・ネルー大学客員教授、愛媛大学法文学部教授、大阪国際大学政経学部教授、近畿福祉大学社会福祉学部教授を歴任。大阪国際大学名誉教授。京都大学法学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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