内容説明
「帝国」を切り口に描く国際秩序の変容―イギリス帝国を中心とする帝国の国際関係史の視点から捉えなおす、現代世界の構造と変化。
目次
第1部 帝国と国際秩序(液状化する帝国史研究―非公式帝国論の射程;範型としての英帝国―近代日本の国際秩序論の一系譜;非公式支配のほころび―アングロ・イラニアン石油会社の労働問題 ほか)
第2部 帝国間関係(「アジア人」から「ヨーロッパ人」へ―フランス領インドシナにおける日本人の法・行政的処遇;澳門からのアヘン密輸問題とイギリス帝国―一九一三年アヘン協定を中心に;戦後イタリアの「アフリカへの帰還」―小帝国の帝国意識と大帝国との関係)
第3部 帝国とグローバル社会(ニュージーランド女性の国際意識と帝国―二〇世紀の幕開けから両大戦間期まで;中国のロシア人女性難民問題と国際連盟―帝国の興亡の陰で;「帝国の残滓」―ウガンダからのアジア人流入とイギリス政府 ほか)
著者等紹介
木畑洋一[キバタヨウイチ]
1946年生まれ。1972年東京大学大学院社会学研究科国際関係論専門課程博士課程中退。現在、成城大学法学部教授
後藤春美[ゴトウハルミ]
1960年生まれ。1994年英国オックスフォード大学大学院近現代史研究科博士課程修了。D.Phil.(Oxford)。現在、東京大学大学院総合文化研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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