内容説明
非暴力による紛争解決はありうるだろうか。本書では、アジア・アフリカ諸地域の事例から、紛争解決・和解へ向かう理論、方法、諸相を掘り起こす。そして「紛争」の世界と「平和」な世界との関係を再検討するなかから、私たち自身の立ち位置を探る。
目次
第1部 暴力・非暴力をめぐる思想と理論(現代における紛争解決の理論的地平;主体化の暴力に抗する友愛のポリティクス―スピーチ・アクトと(脱)セキュリタイゼーションの政治
主権国家システムと暴力の管理―国際安全保障概念を中心に ほか)
第2部 アジアにおける暴力・非暴力の展開(中東における暴力化の諸相;イラン近代史における暴力・非暴力―多文化主義ナショナリズムの意義;方法としての非暴力―ガーンディーにおける創造的紛争解決 ほか)
第3部 現代世界における紛争・和解の関係性(中東軍事紛争の世界経済的文脈―石油・兵器・資金の循環とその帰結;日韓間の教育問題をめぐる紛争と和解剋復の可能性―韓国側の動向;ベトナムのストリート・チルドレンとニッチNGOの役割 ほか)
著者等紹介
長崎暢子[ナガサキノブコ]
1963年東京大学大学院人文科学研究科修士課程修了。博士(文学)。現在、龍谷大学人間・科学・宗教総合研究センター研究フェロー、東京大学・龍谷大学名誉教授
清水耕介[シミズコウスケ]
1998年ニュージーランド国立ヴィクトリア大学政治学国際関係学大学院博士課程修了。1998年Ph.D. in International Relations.現在、龍谷大学国際文化学部准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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