内容説明
斎藤茂吉(一八八二~一九五三)。歌人、精神病医。万葉の伝統的な調べに近代の感覚を盛ったと評される茂吉。だが、その「伝統」が近代の産物だとすれば、彼はいったい何をしてのけたことになるのか―『万葉集の発明』の著者が満を持して世に問う問題作。
目次
序章 棺を蓋いし時
第1章 ことばのありか―歌と出会うまで
第2章 迷妄と異能―左千夫に入門したころ
第3章 にんげんの世に戦きにけり―『赤光』の歌境と『万葉集』
断章 声調とは何か
第4章 ことばのゆくえ―大正期における万葉調の変質
第5章 配役と熱演―国民歌人の昭和戦前期
第6章 こころの貧困―国民歌人の戦中と戦後
終章 配役の転倒
著者等紹介
品田悦一[シナダヨシカズ]
1959年群馬県生まれ。1988年東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得修了。聖心女子大学文学部教授を経て、東京大学総合文化研究科准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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